国師ケ岳

2015.7.23~24

23日 大弛峠13:45―国師ケ岳14:45―北奥千丈岳15:08―大弛峠16:00

24日 大弛峠5:20―朝日岳6:20―金峰山7:20~8:30―朝日岳9:30―大弛峠10:30

14年前の秋、瑞牆山と金峰山をセットで登った。どちらも個性的な岩峰で思い出深い山だ。しかし相棒はまだ登っていないというので今回の山行となった。同じコースではつまらないので三百名山の国師ケ岳と金峰山をセットで登ることにした。家から大弛峠までを調べると長野側からの方が時間も高速代も節約できる。長野側は悪路らしいが4WDなら問題ないだろうと思い長野側から行くことにした。

大弛峠は雲に覆われ駐車場もがらがらだった。それにしても長野側の悪路は想像以上だった。

駐車場に着くとすぐ雨具を着て国師ケ岳に向け出発。雨は降っていないが雲の中なので湿度は100%。深い森の中でひんやりと涼しかった。

大弛峠2365mは車で超えられる最も高い峠という看板があるが二度と超えたくはないと思った。国師ケ岳へはこの先の大弛小屋の前を通って登っていく。

登山道は整備され雲にぬれた階段がどこまでも続いている。針葉樹の若葉が美しい萌黄色に輝いていた。

階段は人工的だが周囲は原始の森。シシガミが歩いていそうだ。

15分ほどで夢の庭園の分岐に到着した。展望は期待できないが一応回ってみる。最盛期を迎えたハクサンシャクナゲが雨に濡れ、妖艶な色気を振りまいていた。

夢の庭園を巡る。予想どおり真っ白で展望なし。白昼夢の庭園を歩く。

元の登山道に合流し国師ケ岳を目指す。空は次第に明るくなってきている。

前国師ケ岳を過ぎ、いったん鞍部に降り、10分ほど登り返せば国師ケ岳の山頂。

国師ケ岳に到着。ここから金峰山や富士山が見事に見えるはずなのだが・・・。 雲が動いているので晴れ間が出ないかと淡い期待を持ち、三角点に座ってスマホで時間をつぶす。1等三角点なので座りやすい。

空はいっこうに変わらないのでいったん鞍部に戻る。鞍部のベンチに腰掛け、北奥千丈岳に行くかどうか考える。

せっかくなので歩き出すと山頂まで5分だった。あっという間に北奥千丈岳に到着。ここからも金峰山や富士山が見事に見えるはずなのだが・・・くどい。

景色が見えなくても見るものはある。巨石の間に小さな狛犬を発見。ちゃんと「あ・うん」の2体がそろっていた。

そろそろ戻ります。ハクサンシャクナゲの森を抜けてもう一度夢の庭園へ。

夢の庭園の雲が晴れてきた。花崗岩とシラビソが調和する庭園。どこまでも続く針葉樹の森。なぜかロードオブザリングを思い出した。

明日歩く朝日岳が見える。金峰山はあの雲の中。
天頂の雲が晴れ明るくなってきた。下界では霧が激しく流れているようだった。

大弛小屋でバッジを購入。テン場では学生風のグループが賑やかに設営していた。

青空が現れた。明日の金峰山はいい天気になりそう。

光を浴び、緑が一段と輝きだした。